キャラクター開発

仕事として相手の要望に添った絵を
描き続けていくなかで、
なにか自分の方から発信していきたいという欲求が
日に日に大きくなっていき、
前にやった九州の仕事でぼくの作ったキャラクターが
グッズになって配られたことも頭にあり、
またキャラクターものをやろうと思い立った。
しかし、ぼくだけではイラストは描けても、
そのバックグラウンドとなる
世界観を作り上げていくことができない。
以前からよく知っている同世代の友だちに
力を貸してもらって、
キャラクターを作り上げていくことにした。

ぼくの描いたキャラクターをもとに
仲間4人が集まって「パイクスペット」
というユニットを作り、
宗くんにはデザインを、
コピーライターの進藤さんと大石さんには
そのキャラクターの設定、
世界観など作りだしてもらって、
わいわいと意見を出し合いながら
“ペペロッソ”をはじめとする5つのキャラクター
を生み出した。



このキャラクターたちが一人歩きして、
いろんな媒体に使われて浸透していくことを願いつつ、
貯金をはたいて絵本や造形、
配布用のグッズなどを作った。
さらに、渋谷にスペースを借りて展覧会も開いた。
まずは上々の滑り出しだった。


イラスト:久保誠二郎 文:石川勝己




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